スポーツ活動現場での応急処置について
〜病院に行く前にすること、備えておく物〜 |
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スポーツ活動時にケガが生じた場合は、早期に信頼のおける医療機関で診察・治療を受けることが大切です。また、医療機関へ到着するまでに適切な応急処置が施せれば、症状の悪化を防ぎ、競技復帰を早めることができます。自己判断による処置だけで終わらせるとケガの後遺症につながることもあるので、ケガの程度を確認するためにも診察は重要です。
応急処置の大切さを理解し実践することができても、実際のスポーツ活動現場に応急処置に必要な物品が揃ってないと意味がありません。また、日頃から慣れ親しんでいる練習場・試合会場よりも、遠征試合や合宿など、普段とは違う環境でのケガや病気への対応で困ることが多いと思います。
更にスポーツ現場では、熱中症や頭部外傷、止血処置が必要となるような創傷を含めて、直接生命に係わるような事故やケガが発生し、そのための救急処置が必要になることもあります。
このように広くスポーツ現場で起こる外傷や傷害に対し、今回はスポーツ現場で可能な応急処置(RICE処置)とそのために必要と思われる備品などについて説明します。
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| スポーツ外傷について |
スポーツ活動で起こるケガには大きく二通りあります。
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○スポーツ外傷(急性スポーツ外傷) |
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骨折、脱臼、ねん挫、筋挫傷など突発的で大きな力が身体に加わって起こる。いわゆるケガ。 |
| ○スポーツ傷害(慢性スポーツ外傷、オーバーユース症候群) |
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肉離れ、疲労骨折、骨端症(成長痛)など局所に小さな力(ストレス)が高い頻度で加わることで起こる。いわゆる使い過ぎ。 |
応急処置で何を優先するかは、ケガの状態で異なります。
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○意識障害や心肺機能の停止など、全身状態に係わる問題は救命救急(心肺脳蘇生)が最優先です。(※救命救急処置に関しまして今回は割愛します) |
| ○傷口が開き、出血などを伴うケガ(開放性の外傷)応急処置としては、まず、傷口の洗浄と消毒、止血が優先されます。 |
○開放創がないケガ(非開放性の外傷) 骨折や脱臼であれば、まず痛みのないような姿勢をとらせ患部を保護・固定し、早く医療機関へ受診することが優先されます。骨折・脱臼に加えて開放創がある場合は、患部を保護した状態で可能な限りの止血・消毒を施し、動かないように固定します。 |
| その他の軟部組織(筋肉や腱、靭帯などの組織)の損傷であれば、まずRICE処置が必要です。 |
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| RICE処置について |
身体の一部に損傷を受けた場合には、以下のような反応が起こります。
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○腫脹(しゅちょう):腫れのことです。腫れは損傷した組織の周囲にまで広がります。 |
| ○発赤(ほっせき):強い外力による充血やケガ周辺の組織のうっ血など・ |
| ○熱(ねっかん):皮膚に熱を帯びてきます。 |
| ○疼痛(とうつう):損傷による直接的な痛みがあります。 |
| ○機能障害:損傷を受けることで正常な動きや反応ができなくなります。 |
これらは、身体を元の状態に回復・修復するための正常な反応ですが、過剰な反応によりかえってマイナスになることもあるため、それらを最小限に食い止め回復を早める目的でRICE処置を行います。R.I.C.E(ライス)処置とは、以下のような処置の頭文字を組み合わせた造語です。
【Rest=安静】
損傷部位だけでなく、外傷直後は全身を安静にさせる必要があります。また、患部を保護することも大切です。
【Ice=冷却】
患部を局所的に冷やすことで、神経の興奮を抑え痛みを軽減します。また、損傷した細胞周囲にある正常な細胞を"一時的冬眠状態"にさせ、損傷を最小限に食い止めます。 |
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| ナイロン袋に氷を入れ、固定用のラップで圧迫・固定している |
【Compression=圧迫】
外傷後の患部の腫れを最小限に抑えるために弾力包帯などで圧迫します。但し、強く巻き過ぎて神経・血管を圧迫しないよう皮膚の色や感覚などを確認してください。
【Elevation=挙上】
患部を心臓より高く挙げることで腫れを抑える効果があります。
以上の処置を同時に行います(右写真)。 |
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| 足首のR.I.C.E処置(注:アイシングしたまま歩いたりしてはダメ) |
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